スマスロで一番の長期稼働となった「モンキーターン」。
人気であるのは事実ですが、面白さが理解できないという人がいるのも事実です。
個人的にも、モンキーターンは心底クソ台だと思っていますが、なぜここまで稼働するのかを考察してみます。
クソ台ポイント
修行の通常時
通常時にレア役を引いても、それが直接的なCZやAT当選に結びつかず、単なる「周期ポイント加算」に終わります。
1周期目に期待を持たせすぎたことにより、特に低設定では、2周期以降の抽選にまったく期待が持てません。
この結果、低設定では1周期を抜けたら誰も触らない悲惨な光景が広がっています。
実際、ライバルモード・モードB示唆を否定して捨てられた1周期抜けの台は、機械割が90%を切るんじゃないかというくらい辛いため、うかつに手を出せません。
破壊力皆無のカス出玉
グランドスラムをしても1000枚程度、青島SGも大半は500枚にも満たない出玉で終わるため、出玉のイメージが想像できません。
一回天井にいって1200枚ほどの出玉を失えば、これを回復するのは困難。
実際に出せるのは、究極全速などのプレミアフラグか、青島中の特化ゾーンくらいで、どちらもあまりにも狭き門です。
他の台のように「上位にさえ入れば」という希望もなく、上位に入ってもなお薄い引きがなければ伸びない仕様。
狭すぎる
小便のようなカス純増
とにかく純増が低いせいで、100乗せやセット継続上乗せの出玉が想像以上にショボいです。
天国ゾーンを回せる出玉の足しになるくらいで、まったく嬉しさがありません。
そのため、せっかく上乗せをしても「これくらいしか増えないのか」と強く興醒めする一因になっています。
これが6.5号機時代のようなマイルドな台であれば分かりますが、スマスロらしい極悪なコイン持ちであり、このアンバランスさが「無理ゲー」感を強めています。
機械割もお粗末です。設定56こそ機械割は高いですが、ほとんどが青島フリーズで占められており、有利区間が切断できなければ低勝率。
設定4の機械割は極めて低く、グランドスラムや究極全速を引いてトントン、これが引けなければほとんど負ける仕様。
何の捻りもないゲーム性
この台のゲーム性は、「上乗せ」「セット継続」というシンプル極まりないもので、斬新さはまったくありません。
シナリオという概念も存在しますが、何のシナリオにしてもよほどいいシナリオでなければ白部分で弾かれるだけ。
また、「緑」「赤」も表記されている継続率とは乖離しているように感じます。自力で書き換えられる要素もありません。
なぜ回されているのか
このように、モンキターンはキングオブクソ台にふさわしい台です。
しかし、店によっては大量設置され、それなりの稼働を保っているのも事実です。
なぜ、ここまでのクソ台が持て囃されて稼働するのでしょうか。いったい誰がモンキーターンを回しているのか。
その理由を考察してみます。
リセット恩恵と1周期の甘さ
モンキーターンはリセット後の天井が495ゲームと浅く、お金のない人でも安心して回すことができます。
また、ボーナス後の1周期が甘いことから、即やめをせずに1周期を確認する人もそれなりにいます。
1周期だけであれば、お金のない人でも安心して回すことができます。
モンキーターンを回している人の多くは、打ちたいからというよりも、限られた予算でATを楽しむための消極的な選択として、モンキーターンを選んでいるだけだと思われます。
珍しい直AT台
チャンスゾーンを挟まずに直ATを基本とするスタイルは、最近だとどちらかというと少数派。
特に、モンキーターンが出た当時は、チャンスゾーンやボーナスを挟んで重いATを狙っていく台が大多数だったため、その中で、当たればATが楽しめるという仕様は良心的に見えました。
スロットで勝ちたいというよりも、「どうしても当たりを見たい」という層が一定数います。
そういった層に対しては、直AT仕様ゆえに、少なくとも800ゲーム弱回せばATが遊べるというこの台の仕様は良心的です。
実際にはATともいえないようなショボいゲーム数を消化して終わりですが、それでも夢を観るひとがいるのかもしれません。
設定状況がいい
モンキーターンの低設定はあまりに残酷に天井を連打することや、設定4でもさほど客にプラスにならない、なんなら非等価であれば設定4でも利益が出るくらいのスペックであるため、お店としては非常に設定が入れやすいです。
モンキーターンを集客の軸に据える店では設定状況がいいため、金トロフィーや456確定を見られる頻度はかなり高いでしょう。
モンキーターンは5枚役に大きい設定差があることも有名ですが、スムーズに設定確認できるという点で、設定狙いで座る後押しになっているとも思います。
まとめ
モンキーターンはクソ台でありながらも、浅い天井で早めのATがもらえるという手軽さや、中間設定が使用されやすいことが、稼働を裏支えしています。
しかしそれは、魅力的な台がないことの裏返しでもあります。
メーカーには打ち手の選択肢が広がるよう、マイルドで楽しめるゲーム性の台を出してもらいたいですね。