2022年から導入されている「スマスロ」。
当初は「メダルを使わないで遊戯できる」という遊戯機能の面、「G数制限のない有利区間」という出玉性能の面、双方において革命的であると評されていました。
この記事では、スマスロがクソ台である理由を考察していきたいと思います。
スマスロがクソ台ばかりな理由
有利区間ありきのゲーム性
スマスロの最も大きな特徴は、「有利区間が無限であること」です。
これは、打ち手にフレンドリーに考えれば、いくら凹ませても一撃で帰ってくる可能性がある夢がある仕様ですが、現実は、有利区間切断に機械割を割きすぎているため、一撃で出せなければ一直線にマイナスになる仕様です。
短い試行ではまったく収束しないため、たとえ高設定をツモっても負けが続いてしまうことが珍しくありません。
一撃待ちというパチンコのようなゲーム性であるため、スロットの魅力が失われてしまっています。
使い回し・パクリ演出ばかり
開発力がないのか徹底的にコストを絞っているのか、どちらなのかはわかりませんが、スマスロになってからはゲーム性が大幅に単調になりました。
「スマスロ北斗の拳」は単純な4号機の焼き直し、数年前にヒットした「甲鉄城のカバネリ」のシステムを丸パクリしたような「ゴッドイーター」「ToLOVEる」、ほぼ過去作そのままの「モンキーターン」「バジリスク天膳」「聖闘士星矢」。
リメイク作品は大してヒットしていないのに、「吉宗」「化物語」「北斗転生」とひたすらリリースされ続けます。
新しいシステムに挑戦しようというメーカーはほとんどなく、「使い回し」「パクリ」ばかり。
そりゃあ、打ち手の意識としても、どこかで見たような台ばかりで飽き飽きとします。
6号機の方が、「このすば」とか「犬夜叉」とか「カバネリ」とか、もっと多様な台が溢れていたような気がします。
荒い台ばかり
「ヴァルヴレイヴ」「からくりサーカス」など、荒い台ばかりがプッシュされています。
これにはおそらくホール側の都合が大きく、低設定でも爆発する台であれば設定を入れなくても客引き用の「見せ台」が作れることになりますし、設定を入れなくても稼動がつきやすいです。
打ち手としても、賢い打ち手はすでにホールを去っており、目先の出玉にしか興味がないジャンキーが厳選されています。
露骨なリセット恩恵
スマスロになってから、ほとんどの台にリセット恩恵が設けられるようになりました。
また、有利区間の関係から、マイナスの台よりもプラマイラインの台の方が切断に近いという恩恵もあります。
打ち手からすれば喜ばしいものにも思えますが、事はそんなに単純ではありません。
リセット恩恵で機械割が上がる分、高設定が入れられなくなりますし、店によっては、ランダムに据え置きを配置するところもあるでしょう。
リセットにしか期待されず、朝イチだけ回された台が放置されている凄惨な光景もよく見られます。
打ってもらえるようにという仕様がかえってホールの首を絞めている気がするのは気のせいでしょうか。
「冷遇」
6号機を象徴するキーワードが「デキレ」だとすると、スマスロを象徴するキーワードは「冷遇」です。
パチスロの魅力は、レバーを叩いて成立した小役が運命を左右するところ。
これが、「たくさん出した後は出玉がカットされる」というのでは、興醒めもいいところです。
有利区間の仕様上、多かれ少なかれほとんどの台に搭載されているのではないかと感じるところであり、疑心暗鬼の気持ちで打つしかありません。
物理的にメダルの方が楽しい
そもそも昔からスロットを打っている人にとっては、「下皿に出てきたメダルをドル箱に詰め込む」というのは至福な時間だったわけです。
スマスロではメダルレスのため、この機会は皆無。
玉を運ぶ手間が減った、衛生的に安全になったなど、打ち手によっては喜ぶ人もいるかもしれませんが、スロットを遊戯体験として楽しみたい人からすると、経験価値が低下しているのは間違いありません。
まとめ
以上、スマスロがつまらない原因を見ていきました。
スマスロとして出された台を見ていると、スマスロが陳腐化しているのは、単に規制の制約だけではなく、演出・システムを使い回す開発側の怠慢も大きいと感じざるを得ません。
最初期の「刃牙」の方がまだオリジナリティがあったような気がします。
メーカーの方には、もはやメダル機復活はないと思いますが、斬新なゲーム性のスマスロ開発を期待しています。